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Press Release

プレスリリース

テレビ通販DXサービス”ordr”
2026年6月度 月間全国通販番組放送枠数、カテゴリ別出稿分析レポートを公開

株式会社PTP(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木 尚)は、テレビ通販DXサービス「ordr(オーダー)」が蓄積する全国の通販番組データをもとに、「2026年6月度 月間全国通販番組放送枠数、カテゴリ別出稿分析レポート」を発表いたします。

本レポートは、テレビ通販市場のリアルな動向を正確に捉えるため、2026年6月度の通販番組データを精査し、カテゴリ別の出稿傾向および「価格・割引率」のクロス分析を行ったものです。日本全国の地上波およびBS主要局(29分枠)のデータを網羅的に検証したところ、市場の約4割を占める「健康食品」の圧倒的な一強構造の背景や、本格的な夏商戦に向けて主要通販各社が展開する緻密な「商品配分戦略」と「オファー戦略」の実態が見えてきました。

【資料】カテゴリ別 総出稿回数ランキング

【資料】カテゴリ別・最多出稿ブランド(商品)

【資料】カテゴリ別 中央値価格・割引率クロス分析

■健康食品の「一強ロングテール」を支える、「低単価×大幅値引き」の定期誘導モデル

6月度のテレビ通販市場において、最も際立った動きを見せたのが「健康食品」カテゴリです。総出稿回数は12,997回と全体の37.2%を占め、2位の生活家電に4倍以上の大差をつける圧倒的な一強構造を維持しています。

しかしその内実を見ると、同カテゴリで首位となったビタブリッドジャパンの「ターミナリア ファースト(830回)」であっても、カテゴリ内シェアは6.4%にとどまります。特定のメガヒット商品が市場を独占しているわけではなく、無数の有力ブランドが放送枠を分け合う「ロングテール型」の市場特性が顕著です。

この莫大な出稿量を支える背景にあるのが、「中央値価格¥1,990・平均割引率56.8%」という、全カテゴリ中で最安の価格帯かつ最大の割引率を誇るオファー戦略です。「コスメ(中央値価格¥2,990・平均割引率49.3%)」にも共通しますが、これは新規顧客の購入ハードルを限界まで下げることでまず顧客の母数を爆発的に獲得し、その後のリピート購入でLTVを回収していく、通販の王道モデルが完全に定着していることを裏付けています。

■オークローンマーケティングの「初夏の多面展開」。4つのカテゴリで首位を独占する商品ポートフォリオ

ブランド「ショップジャパン」を展開するオークローンマーケティングは、複数カテゴリーを横断して圧倒的な面シェアを確保しています。「生活家電(COCOHIE ヒンヤリ快眠セット:953回)」「寝具(トゥルースリーパー プレミアリッチ:820回)」「キッチン用品・キッチン家電(ソイリッチ:826回)」の3カテゴリで首位を独占。さらに「美容・エステ・健康」でも「健康ステッパー ナイスデイ(429回)」がトップに立ちました。

特に生活家電を牽引した卓上ミニ冷風扇「COCOHIE」は、ネット上のレビュー等でも『本格的なエアコンをつけるにはまだ早いこの時期に重宝する』と検索数が急上昇する定番の季節商材です。同社は、通年で安定したベースラインを確保できる「ソイリッチ」や「トゥルースリーパー」に加え、こうした初夏特有の購買心理を狙った季節商材を一斉投入することで、電波枠を戦略的にマルチユースしています。
価格データを見ても、「生活家電(中央値価格¥29,800・平均割引率38.2%)」や「美容・エステ・健康(中央値価格¥9,990・平均割引率44.1%)」と、ユーザーが財布を開きやすい大台の直前に価格を設定しつつ、4割近い強力なお買い得感を演出することで、高い費用対効果(ROI)を維持しています。

■ディーニーズの「単品集中戦略」、特定ヒット商品がカテゴリを丸ごと牽引

多面展開を仕掛けるオークローンマーケティングとは対照的に、特定の主力単品にリソースを極端に集中させることで大きな果実を得ているのがディーニーズです。同社は「ファッション」と「掃除用品・掃除家電」の2つのカテゴリで首位を獲得しました。

特筆すべきはその集中度合いです。ファッションカテゴリでは夏用の補正インナー「グラマーシェイプ クールリッチ(1,128回)」がカテゴリ内の44%を占め、掃除用品・掃除家電カテゴリでは「シュワッ!とパンチ(1,064回)」がなんとカテゴリ内の56%を占めています。
ネット上でも『蒸れずに引き締まる』といった口コミが定着する薄着のシーズンに合わせ、番組枠のリソースを「グラマーシェイプ クールリッチ」へ完全にスライドさせており、生活者の心理トレンドを捉えた見事な入れ替え戦略といえます。
また、ファッションカテゴリの価格データ(中央値価格¥12,800・割引率21.7%)が示す通り、安易な値引きによるブランド毀損を避け、「値引きより価値訴求」の強気な価格維持を行っている点も、同社の高いブランディング力を物語っています。

■ジャパネットたかたの「総合力」と地方枠に潜むニッチ出稿の動き

ジャパネットたかたは、「ホームDIY・インテリア・雑貨・ホビー」において「帝人アクシア 除湿&消臭 乾っとソフトパックドライ(379回)」で首位を獲得しました。ネット上で『夏に火を使わず涼しく調理できる』と評判のレンジメート等と同様、梅雨時期の湿気・カビ対策というタイムリーな生活ニーズに合わせた商品の切り替え(衣替え)がデータ上にも鮮やかに表れています。同社はさらに食品や旅行商材まで幅広いラインナップを展開しており、特定のヒット単品に依存しない総合力が強みです。

一方、出稿量自体が非常に少ない「フィットネス(226回)」や「宝飾品・アクセサリー(205回)」といった下位カテゴリでは、異なるメディア戦略が見られます。宝飾品カテゴリ(最多出稿:ディーニーズ「ドリスブラザー 豪華」23回)の出稿状況を詳細に追うと、上位には地方ローカル局やBS局の枠が多く並びます。これらは全国区での大量出稿とは異なり、地方局の特定の放送枠をピンポイントかつ安価に活用した、費用対効果重視のニッチな出稿戦術であると考えられます。